セキュリティ

次世代エンドポイント管理が求められる背景とセキュリティの役割

エンドポイントセキュリティに関するより詳しい知識を得ることは、情報を管理する側にとって非常に有効なことです。この記事を読めば、次世代のエンドポイントセキュリティを導入する際に知っておくべき、基本的な情報を理解できます。この記事を参考に、ぜひ自社のセキュリティ対策に取り入れてみてください。

次世代エンドポイント管理が求められる背景とセキュリティの役割

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次世代エンドポイントの管理が求められる背景

次世代エンドポイントの管理とは、次世代に向けて変化するエンドポイントの管理方法です。ここでは従来行われていたエンドポイントの基礎知識と、現在のハイブリッドワーク時代に必要とされる管理状態の説明から、その背景を考察します。

エンドポイントとは

エンドポイントとは、ネットワークと繋がる機器のなかで「終端」にある機器を指します。直訳すると「末端」や「端点」という意味を持つ言葉ですが、IT用語では、ユーザーが実際に使用する機器やデバイスを指すケースがほとんどです。
具体的には、社内ネットワークを利用するオフィス内のパソコンやプリンター、各種サーバーなどが挙げられます。自宅で使用するパソコンやスマートフォン、スマートウォッチも、インターネットに接続しているならエンドポイントのひとつです。
かつての社内ネットワークのエンドポイントは社内に存在するデバイスのみでしたが、無線LANの普及や働き方の変化により、現在では社員の自宅などにまで範囲が広がっています。エンドポイントにあたる機器は、重要な社内ネットワークにアクセスできるケースが多いため、特に気をつけてセキュリティ対策を行わなければいけません。

ハイブリッドワーク時代に求められる次世代エンドポイント管理

次世代エンドポイント管理で重要なのは、さまざまな問題に対応できるシステムの構築です。システムの導入から運用、保守、セキュリティ対策までの全セクションに対応できる状態を作り出さなければなりません。
コロナ禍を経て、企業の業務形態は様変わりしました。それまでオフィスワークで行われていた業務が、現在では多くの企業においてリモートワークを併用するハイブリッドワークで行われています。あらゆる場所からアクセスできるなど、オフィスの内外の境目はあいまいなものに変容しました。従業員が使用するデバイスにおける管理もかなり複雑化しています。社外から社内ネットワークにアクセスするプロセスで、ウイルス感染や情報漏洩といったアクシデントがエンドポイントに発生する可能性が高まるため、早めのシステム構築の準備が必要です。
これらの問題を解決するためにも、次世代エンドポイント管理が必要です。これまでの対策では、範囲の広がったエンドポイントを完全に管理しきれません。労働環境の変化に加えて、不正アクセスそのものも高度化しているため、これまでとは異なるセキュリティ対策を導入する必要があります。

次世代エンドポイントセキュリティに求められる役割

次世代のエンドポイントセキュリティが求められるということは、これまでの対策では日進月歩する不正アクセスに対応しきれないことを表しています。これまで主に使われてきたセキュリティの考え方や、今後注目度が増すであろう新しい考え方を紹介しながら、現在の状況を分析します。

ゲートウェイセキュリティの限界

広く用いられてきた従来のセキュリティ対策のひとつに、ゲートウェイセキュリティがあります。ゲートウェイとは、英語で「出入り口」を意味する言葉です。このことからゲートウェイセキュリティとは、社内ネットワークとインターネットを結びつける入り口を監視することを指します。
現代において、この考え方は限界を迎えています。今まではオフィス外での業務を想定しなかったため、社内ネットワークの境界線を守るだけで問題ありませんでした。多様な働き方のひとつに加わったリモートワークでは、守るべき通信の数が増え、ゲートウェイセキュリティを強化するだけでは守りきれない部分が発生してきています。そのため、これまでとは異なるセキュリティ対策を考える必要が出てきました。

「ゼロトラストモデル」とは

ゲートウェイセキュリティが限界を迎えた今、新しく注目されるのがゼロトラストモデルという考え方です。「攻撃されることを前提として、内部・外部すべてのアクセスを信用しない」という考えからなり、まさに性悪説をなぞっています。2010年にジョン・キンダーバーグ氏が提唱したものであり、まだ生み出されたばかりのモデルです。
不正アクセスなどの方法は日々進化しており、ネットワーク側の対策が追いついていないのが現状です。社員が個人的に導入したシステムやサービスが、新たな不正アクセスなどを誘発することもあります。
そこで考えられたのが、ゲートウェイセキュリティです。「何を信頼するか」ではなく、「最初から何も信頼しない」と定めることで、一定水準のセキュリティレベルを保持できるという考え方から始まりました。「社内ネットワークは安全」という神話を捨て去り、厳しいアクセス制御などを行うことで、現代にマッチしたセキュリティレベルの維持を実現します。

次世代エンドポイントセキュリティの役割

新しいセキュリティ対策が必須となった現代において、次世代エンドポイントセキュリティは、ユーザーが直接操作する機器やデバイスを、不正アクセスなどから守る役割を担います。
ハイブリッドワークが当たり前になった現在、データ漏洩などを防ぐためには、エンドポイントとネットワークを総括して保護しなければなりません。たとえば、社内ネットワーク外にあるUSBメモリを経由してマルウェアなどのウイルスに感染した場合、同じネットワーク内にある他の機器にも感染は広がります。
このように、あくまでネットワークの入り口だけを監視するゲートウェイセキュリティでは、対策が手薄になる恐れがあります。大切な社内の情報を守るには、ゼロトラストモデルのもとで、次世代エンドポイントセキュリティ対策に力を入れることが必要です。

Microsoft Endpoint Managerのエンドポイントセキュリティ

Microsoft Endpoint Managerを利用すれば、次世代エンドポイントセキュリティ対策をスムーズに進められます。
Microsoft Endpoint Managerとは、モバイルデバイスを保護するMicrosoft Intuneと、クライアント管理を行うConfiguration Managerを組み合わせたシステムです。
Microsoft Endpoint Managerを用いることで、エンドポイントセキュリティを行いながら、デバイスを一括で管理できます。エンドポイントセキュリティポリシーを各デバイスで利用し、さまざまな対策の実施も可能です。
例えば、ウイルス対策やディスク暗号化、不正な通信を遮断するファイアウォール、エンドポイントの検出と応答などが挙げられます。また、統合セキュリティ管理を可能とするMicrosoft Defender for Endpointによって、アプリの脆弱性に関する問題を迅速に自動修復します。
ユーザーのIDとパスワードを保護したい場合は、アカウント保護のポリシーを利用すれば問題ありません。簡単な入力作業で、デバイスに合ったエンドポイントセキュリティ対策を実施できるため、現在多くの注目を集めています。

まとめ

リモートワークが進んだハイブリッドワーク時代において、自社の大切な財産であるデータを保護するためには、次世代エンドポイント管理を行わなければいけません。Microsoft Endpoint Managerを導入すれば、デバイスに合ったセキュリティ対策を適宜取り入れられるため、安全が保証されます。時代に合ったセキュリティ対策を進めたいなら、Microsoft Endpoint Managerの導入をおすすめします。

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