アプリケーションPaaS(aPaas)とは?メリットや選定ポイントも解説

 2021.11.27  Microsoft 365チャネル編集部

アプリケーション開発を必要とする企業に、近年注目されている「aPaaS」。この記事では、aPaaSの概要やメリットについて解説していきます。あわせて、aPaaSを含むローコード・ノーコード開発市場の規模についても紹介するので、aPaaSの導入を検討している企業の方は、ぜひ参考にしてください。

アプリケーションPaaS(aPaas)とは?メリットや選定ポイントも解説

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aPaaSの概要

aPaaS(Application Platform as a Service)とは、アプリケーション開発に求められる環境が確保可能なクラウドサービスです。aPaaS上では、アプリケーションの設計・開発・デプロイといった作業を効率的に行えます。

aPaaSは、ローコード・ノーコード開発用のプラットフォームとして使われることが多いソリューションです。ローコード・ノーコード開発用とは、ソースコードの記述をほとんど行わないか、一切行わずにアプリケーションなどの開発を実現する手法であり、自社に応じたアプリを容易に開発できます。

aPaaSで確保できるのは、アプリケーション開発に必要なインフラ及びアプリケーション用のプラットフォームです。これらのケアは業者が行います。よく似たサービスにPaaSがありますが、PaaSで確保できるのはインフラまでです。アプリケーション用のプラットフォームまでは確保されません。

一方で、アプリケーションまでセットで備わっているSaaSと異なり、aPaaSにおいてはアプリケーションをユーザー自身で自由に用意します。つまり、aPaaSは、PaaSとSaaSの中間に位置するクラウドサービスと言えるでしょう。

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aPaaSのメリット

aPaaSを採用することによって、ビジネスの現場では実際にどのようなメリットがあるのでしょうか。以下では、aPaaSの主なメリットについて解説します。

アプリケーション開発から運用まで一元管理できる

aPaaSを採用する場合、アプリケーションの開発・設計から運用に至るまでの工程で、環境を変える必要はありません。これはaPaaS上で、アプリケーションの設計・開発・運用といった一連の環境が確保できるためです。その結果、アプリケーション開発の流れをaPaaS上で一元的にケアできるため、開発の効率が向上します。

ライフサイクル管理による生産性向上

aPaaSを採用することによって、アプリケーションのライフサイクル管理(開発から運用までの管理)を、aPaaSの環境上で完結できます。そのため、アプリケーション開発に必要なデータ等が複数の環境に分散することがなく、開発の生産性向上が期待できます。

カスタマイズ性が高い

aPaaSは、他のクラウドサービスを使ってアプリケーション開発を行った場合と比べ、カスタマイズ性が高い点もメリットとして挙げられます。

SaaSならインフラだけでなくアプリケーションまでパッケージングされているため、開発等の手間はかかりません。また、アプリケーションの運用や保守といった作業も不要です。これは見方を変えれば、インフラと合わせてアプリケーションも含めパッケージングされているということであり、自社の運用に応じた大幅なカスタマイズはできません。

その点、aPaaSであれば提供されているのはアプリケーション用のプラットフォームまでです。アプリの開発や運用はユーザーの自由であるため、アプリケーションを自社や業務に合わせてカスタマイズすることができます。

IT部門の運用管理コスト削減

オンプレミスで開発環境を用意する場合、機器やネットワークの手配といったことから自社で行わなくてはなりません。一方、aPaaSであれば、業者が必要なインフラを全て提供してくれます。

また、オンプレミスの開発環境であれば、仮に障害が発生した場合は自社で問題を解決しなくてはなりません。一方、aPaaSを採用する場合、万が一インフラに障害が発生した際も、その問題解決を行うのは業者側です。自社の工数が割かれることはありません。

これらの点から、aPaaSを使うことによって、開発環境の構築から運用にかかる自社IT部門の運用管理コストを削減できます。すでに構築済みの環境を採用することから、自社で環境を用意する場合に比べ、スピーディーに開発を進められる点もメリットです。

なお、aPaaSでなくPaaSを使う場合も同様のメリットがあります。しかし、PaaSではアプリケーション用のプラットフォームを自分で準備しなくてはなりません。そのためPaaSと比較しても、aPaaSの方がより効率的にアプリケーション開発が可能です。

生産性を重視したhpaPaaSとは

hpaPaaS(High Productivity aPaaS)は、aPaaSのなかでも、より生産性を向上させることに特化した高速開発サービスです。aPaasとhpaPaaSは、プログラム実行環境からCI/CD、運用監視までアプリケーション開発に必要な要素がそろった環境を提供する点では共通しています。

ただ、hpaPaaSでは、GUIパーツを任意の位置へ設置するだけで簡単にアプリケーションを開発できます。そのため、aPaaSを採用する場合と比べて、より開発スピードが向上させることが可能です。なお、hpaPaaSで開発を行うにあたっても、専門的なプログラミングの知識は必要とされません。

Power Platformでアプリケーション開発も可能

Power Platformは、マイクロソフト社が提供するaPaaSです。Power Platformを使うことにより、データの収集から解析・予測までの流れをローコーディングで完結できます。

Power Platformは単一のソフトウェアでなく、「Power Apps」「Microsoft Power Automate」「Power BI」という3つのソフトウェアサービスで構成されるプラットフォームです。以下、それぞれの概要について紹介します。

Power Apps

実用的な業務アプリケーションを、ローコーディングで開発できるサービスです。マイクロソフト社のサービスであるため、Office365やMicrosoft365の各アプリケーションとの連携性が高く、さらなる生産性向上を目指せるのも特徴と言えます。

Microsoft Power Automate

Microsoft Power Automateは、ワークフローを自動化するサービスです。「コネクタ」と呼ばれる連携機能が400種類以上も用意されており、様々な条件で定型的な業務を自動化できます。Power Appsで開発した業務アプリケーションについても、Power Automateによって自動化が可能です。

Power BI

使い慣れたExcelと似た操作感で、ビッグデータ分析が可能なプラットフォームです。様々な種類のデータに接続して統合・分析を行い、クオリティの高いレポートを作成できます。

aPaaS等を含むローコード開発市場の発展

ローコーディングの開発市場は、近年拡大を続けている状況です。その背景には、アプリケーション開発ができる人材の不足や開発費を節約したい企業の思惑、DXの推進といった要因があります。

実際、どのくらい拡大しているかというと、ミック経済研究所の調査によれば、aPaaS等を含むローコーディング開発市場の2018年度における規模は、2,143億円とされていました。そこから、2019年度には2,458億円と前年より114.7%も増加し、2023年度には4,560億円にまで拡大するだろうと予測されています。今後もIT人材の不足やアプリ開発の需要が続くことから、aPaaSの伸長は続くと言えるでしょう。

まとめ

aPaaSは、アプリケーション開発に求められる環境がそろったクラウドサービスで、ローコード・ノーコードでアプリ開発が可能です。aPaaSを採用すれば、アプリの設計・開発・デプロイといった一連の流れを一元管理できます。自社でインフラのケアをする必要がなく、運用コストを削減できる等のメリットもあるため、おすすめです。

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