運用管理

Windows 10のアップデートが終わらない時の対処方法

Windows 7のサポート終了が2020年1月に迫り、Windows 10への移行を検討されている方も多いのではないでしょうか。

Windows 10の魅力の一つは、定期的に行われる大型アップデートによって新しい機能が追加されたり、継続的に「使いやすさ」がアップしていく所にあります。しかし、そのアップデートが「なかなか終わらない」と、不満を感じている方も多いのではないでしょうか?

Windows 10のアップデートが終わらない原因はいくつか考えらえます。今回は、各原因とその対処方法を紹介していきます。

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アップデートが終わらない原因と、その対処方法

1.Cドライブの容量不足

「ディスク容量不足」はアップデートだけでなく、様々な問題を引き起こす原因です。そもそもアップデートには一定の容量が必要になるため、容量が不足しているアップデータ自体出来なかったり、一向に終わらなかったりします。

そのため、Windows 10のアップデートが終わらない場合は、まずCドライブの容量不足を疑ってみてください。

≪対策≫

Windows 10の容量確認方法は、まずスタートボタン横の検索枠に「設定」と入力し、一番目に表示される「設定」というアプリケーションをクリックします。次に「システム」をクリックし、左にある一覧から「ストレージ」を選択してください。

すると、現在利用していれるストレージの種類が表示されます。全てのストレージで表示されるので、外付けHDDやUSBドライブなども確認できます。その中に「PC(C:)」というのがCドライブです。

クリックすると、Cドライブの使用容量がどのような構成になっているかを確認できます。もしもCドライブの使用容量が100%に近い状態なら、Windows 10のアップデートが終わらない理由はここにあると推測できます。

必要のないアプリケーションやファイルを削除してから、再度アップデートを実行しましょう。

2.ウイルス対策ソフトが複数インストールされている

特殊な状況でない限り、ウイルス対策ソフトが2つ以上インストールされていることはありません。しかし、無料版のウイルス対策ソフトをインストールしていたりして、その存在を忘れたまま有料版をインストールすると、パソコンの動作は非常に不安定になります。

そもそもウイルス対策ソフト1つでも動作が重くなるものなので、2つ以上はやはり影響が大きくなります。

さらに、Windows 10が標準で搭載しているファイアウォール機能などをオンにしていると、それも動作が重くなる原因になります。

≪対策≫

対処法としてはやはり、余分なウイルス対策ソフトをアンインストールすることです。セキュリティ対策を考慮してあえて2つ以上インストールしている場合は、HDDでディスク容量を増設したり、いずれか一つのウイルス対策ソフトに絞るといった対策が必要です。

Windows 10が標準搭載しているファイアウォールを無効にする場合は、まずコントロールパネルを開いて「システムとセキュリティ」をクリックします。次に「Windows ファイアウォールの状態を確認」をクリックし、画面左の一覧にある「Windows ファイアウォールの無効化または有効化」をクリックしましょう。

最後に「Windows ファイルウォールを有効にする」のチェックを外し、「OK」をクリックして完了です。

このように余分なウイルス対策ソフトをアンインストールしたり、Windowsファイアウォールを無効にしてから、再度アップデートを実行してみてください。

3.パソコンの性能がそもそも低い

Windows 10を使用するためのシステム要件は、次のようになります。

≪Windows 10のシステム要件≫

  • プロセッサ:1 ギガヘルツ (GHz) 以上のプロセッサまたは SoC
  • メモリ:32 ビット版では 1 GB、64 ビット版では 2 GB
  • ハード ディスクの空き領域:32 ビット版 OS では 16 GB、64 ビット版 OS では 20 GB
  • グラフィックス カード:DirectX 9 以上 (WDDM 1.0 ドライバー)
  • ディスプレイ:800x600

このシステム要件を満たしていれば、Windows 10をパソコンにインストールできます。しかし、あまりに要件ギリギリの性能の場合、パフォーマンスが低下してしまう可能性も考えられます。

それにより、アップデートが終わらないという問題が発生することもあるのです。

≪対策≫

対策としてはやはり「買い替え」が有効です。無理にカスタマイズして性能を向上しようとすると、思わぬところで別のトラブルが発生します。

4.更新プログラムの数が多すぎる

Windows 10は標準設定で、アップデートが自動で行われるようになっています。もちろん「時間を置いてからアップデートしたい」というユーザーのために、自動アップデートをオフにすることもできます。

そこで自動アップデートをオフにし、長期間アップデートに対応していないと、更新プログラムは必然的に多くなっていきます。いざまとめてアップデートしようというときになると、更新プログラムが多すぎてアップデートが完了しない可能性もあります。

≪対策≫

Microsoftではダウンロードする更新プログラムを選択できる「ツール」が公開されているので、それを利用し、少しずつアップデートを完了させていきましょう。

5.「Hotfix」という修正プログラムで遅くなる

「Hotfix」とは緊急で提供される修正プログラムの一つで、これが原因でパソコンの動作に支障をきたし、アップデートが終わらない可能性があります。

≪対策≫

この場合、Windows Updateのクリーンアップを行うことで修正プログラムが削除され、アップデート時間が短縮すると考えられます。

6.「wuauserv」というサービスで遅くなる

「wuauserv」はWindows Update関連のサービスで、アップデート中にタスクマネージャを確認してみると、このwuauservが原因でCPU使用率が100%になっていたり、メモリ容量が少なくなってることがあります。この場合、往々にしてアップデートが終わらないという現象が起きます。

≪対策≫

CPUやメモリに異常がみられたら、一度アップデートを中止して、Microsoftのホームページから修正プログラムをダウンロードし、再度インストールしてみましょう。タスクマネージャを確認しつつアップデートを実行し、CPUやメモリに異常が無ければ問題なく完了するはずです。

まとめ

Windows 10のアップデートがなかなか終わらない場合、必ず何かしらの原因があり、それぞれに対象方法があります。専門家に任せるほどの問題ではないものの、間違った対処をして問題が大きくなるケースも少なくありません。アップデートが終わらない場合は、ここで紹介した原因を一つ一つ検証し、原因に合った正しい対処をしましょう。

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