法人で使うOfficeのライセンス認証は個人向けとどう違う?

 2018.09.27  Office365編集部

個人向けのOfficeスイートを使用するにあたって、ライセンス認証を行うためには製品に付属しているプロダクトキーを入力します。入力が完了すれば使用許諾に同意し、最初の設定を行うだけですぐにOfficeの各アプリケーションが使用可能です。

では、法人向けのOfficeスイートの場合ライセンス認証はどうなるのでしょうか?今回はその方法についてご紹介します。

ボリュームライセンスのライセンス認証

まずはボリュームライセンスとは何か?と、関連用語を整理していきましょう。

ボリュームライセンス

法人向けに提供されるOfficeライセンスであり、一定数のライセンスをまとめて購入する際にボリュームライセンスを選択できます。ボリュームライセンスは購入数に応じてディスカウントがあったり、アプライアンスプログラムを受けることができたりと組織全体にOfficeを展開する際に様々なサポートを受けられます。

ボリュームライセンス認証サービス

Windows Server 2012で追加されたWindows Serverの機能の一つです。Microsoftのボリュームライセンスの発行と管理を、様々なシナリオをおよび環境において自動化と簡略化ができます。ボリュームライセンス認証さサービスはキー管理サービス(KMS)をインストールして構成でき、かつActive Directoryによるライセンス認証を有効にします。

キー管理サービス(KMS)

KMSがインストールされているサーバーからネットワーク内のライセンス認証を実行できるようにする役割を持つサービスです。KMSを使用することで管理者はLAN上でライセンス認証を完了でき、ライセンス認証のために個々の端末をOfficeに接続する必要が無くなります。KMSは専用システムを必要としないので、他のサービスを提供するシステム上で共存できるのが特長です。

Active Directoryによるライセンス認証

Active DirectoryとはOfficeを含む各システムでシングルサインオンを可能にするためのシステムです。このActive Directoryによるライセンス認証は、Active Directoryドメインサービスを使用してライセンス認証オブジェクトを格納できます。追加のホストサーバーを用意する必要はなく、端末のスタートアップ時にライセンス認証要求が処理されます。

この他にもいくつかの関連用語がありますが、ボリュームライセンスではこれらのサービスやシステムを使用することでライセンス認証を展開します。個人向けOfficeと違う点は、端末個々でライセンス認証を行うのではなく組織全体の端末を一度にライセンス認証できる点です。

Microsoft製品関連お役立ち資料

Windows Serverを使用している環境ならば、ボリュームライセンス認証サービス、KMS、Active Directoryによるライセンス認証を使用してOfficeのライセンスを有効にします。

Office 365のライセンス認証

Office 365とはマイクロソフトが提供するクラウドサービスであり、Officeスイートと同時に多数のコミュニケーションツールを提供するサービスです。通常、Officeスイートを導入する際はボリュームライセンスを一括で購入しますが、Office 365の場合は継続的に契約し定期料金を支払うことでOfficeスイートが使用できます。そのため、ボリュームライセンスと認証プロセスが異なります。

まずはOffice 365の“サブスクリプション”という概念について説明します。サブスクリプションとは日本語で「定期購買」という意味がある言葉です。文字通りOffice 365はOfficeスイートを定期購買します。なのでサブスクリプションとはOffice 365におけるライセンスのようなものとお考え下さい。Office 365を使用するためにはユーザー数分のサブスクリプションを契約する必要がありますし、それを各ユーザーに割り当てます。

ちなみにOffice 365のサブスクリプションはプロダクトキーのようなものが存在しません。では、どのように認証が行われるかというと管理者がユーザーごとにサブスクリプションを割り当てるだけです。

Office 365を契約するとまずユーザーアカウントを登録します。ユーザーごとにIDとパスワードを作成するのです。該当ユーザーはそのIDとパスワードを使用してOffice 365にアクセスすると、ポータルサイトからOfficeスイートがインストールできるようになっています。ただし、OfficeスイートをインストールできるのはOfficeスイートをサポートするプランを契約している場合のみです。Office 365の各プランのうちOfficeスイートをサポートしているのは次の5つになります。 

  • Buisiness
  • Business Premium
  • ProPlus
  • Enterprise E3
  • Enterprise E5

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各プランの特徴については後述します。これらのOffice 365プランを契約している場合のみ、ポータルサイトからOfficeスイートをインストール可能です。Officeスイートをインストールするとライセンス認証を行わずすぐに各アプリケーションを使用できます。これはOffice 365にIDとパスワードを使用してアクセスしたという時点でサブスクリプションが有効になっている証であり、別途ライセンス認証が必要無いからです。

では、Office 365からOfficeスイートをインストールしたら永続的に使用できるのかというと、そうではありません。Office 365はOffice Licensing ServiceとActivation and Validation Serviceというサービスを使用し、毎日またはユーザーが端末にログオンするたびにライセンス認証を行っています。ライセンス認証を行うにあたって必要なことはインターネット環境に接続していることです。

Office 365のライセンス認証は30日に1度は実行される必要があり、つまり30日間の間に一度はインターネット環境に接続していなければライセンス認証が無効になることを意味します。ライセンスが確認でいないとOfficeスイートは一時機能制限モードになってしまいます。

機能制限モードとはOfficeスイートで作成されたファイルの表示や印刷だけが可能であり、編集や作成といった機能は一切使用できないモードです。ただしインターネットに接続すれば自動的にライセンス認証が行われすべての機能が復活します。

ちなみにOffice 365の場合、法人向けの個人向けのライセンス認証のプロセスは同じです。違うことは法人向けの場合、管理者がサブスクリプションを各ユーザーに割り当てる必要がある点です。

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Office 365の各プランについて

ここでOffice 365の各プランのうち、Officeスイートのサブスクリプションを提供しているプランについてご紹介します。

Buisiness

Officeスイートのサブスクリプションをシンプルに提供するプランです。それに加えてユーザーあたり1TBのクラウドストレージ(OneDrive for Business)も付与されるので、作成したドキュメントはローカルまたはクラウドストレージに保存できます。

Business Premium

Officeスイートのサブスクリプションの他、数々のコミュニケーションツールを提供しています。ビジネスメールのExchange Online、ファイル共有のSharePoint Online、Web会議システムのSkype for Businessなど組織やチームのコミュニケーションを活発化するには十分なサービスです。

ProPlus

Officeスイートのサブスクリプションをシンプルに提供するプランです。それに加えてユーザーあたり1TBのクラウドストレージ(OneDrive for Business)が付与され、かつSkype for Businessも使用できます。

Enterprise E3

Officeスイートのサブスクリプションの他、数々のコミュニケーションツール、さらに電子情報開示などのコンプライアンス維持・ガバナンス強化のためのサービスを提供するプランです。

Enterprise E5

Enterprise E3のすべての内容に加えて高度なセキュリティ機能をデータ分析機能を備えています。社内の情報を一ヵ所に集めてビッグデータ分析を実行することも可能です。

このようにOfficeスイートのサブスクリプションを備えていてもプランによって特徴は違います。なので自社にとってどのプランが必要なのか?を見極めて、適切なOffice 365プランを選ぶことが大切です。新しく組織にOfficeスイートを導入する際は、Office 365によるシンプルな展開をご検討ください。

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