Office 2019でVBAはどうなる?

 2018.09.05  Microsoft 365チャネル編集部

昨年末、今年リリースされるOfficeスイートの次期バージョンであるOffice 2019にて「ExcelにPythonが統合される」というニュース※1が話題を集めました。同ニュースではユーザーからのフィードバックを得るサイト「UserVoice」に寄せられた投稿に対し、Office開発チームが回答した内容を紹介しています。

それによると2015年11月にあるユーザーから「Excelスクリプト言語としてPythonを」という投稿※2に対し、2年越しにOffice開発チームから回答がありました。Office開発チームは「どれくらいのニーズがあるか知りたいからアンケートを取ります」という返答をしており、今年3月時点で1万以上のアンケートが寄せられたとのこと。

ExcelにPythonが統合されることは確定ではありませんが、こうしたニュースからPythonの統合が濃厚なのではという話題が流れています。では、ExcelにPythonが統合されると、従来のプログラミング言語であるVBAはどうなるのでしょうか?

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Office 2019でVBAは残るのか?

結論から言うとOffice 2019にPythonが統合されたとしてもVBAは残ります。これはMicrosoftコミュニティーに寄せられた質問※3から明確にわかる事実です。

そもそもVBAとはExcel内でマクロを操作するためのプログラミング言語です。マクロはユーザーの操作を記録しそれを自動的に実行できる機能であり、記録したマクロはVBAを使用してさらに細かい微調整を加えることができます。もちろんVBAでゼロからマクロを構築することも可能です。

VBAはExcelマクロ専用のプログラミング言語ですし、これを使用して業務効率を高めている企業も多いでしょう。Pythonなど人気のプログラミング言語に比べたら少ないですが、VBAは今でも多くの求人があります。

そのためExcelマクロを操作するにあたって、VBAを廃止してPythonで統一するメリットはどこにもありません。VBAはOffice 98以来、実質的に20年更新がされていませんが、それでもExcelマクロを操作する際はやはりVBAの存在が欠かせないのです。

マイクロソフトの立場になって考えれば、VBAはやはり残しておく方がメリットは高いのです。

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ExcelにPythonが統合されるとどうなる?

Pythonは今最もホットなプログラミング言語の一つです。少ないコードで簡単なプログラムを記述でき、かつコードがスッキリとして読みやすいという特徴があります。この他Pythonが人気の理由はライブラリの多さとプログラミング言語としての柔軟性でしょう。

Pythonはライブラリが多彩で、それ故に様々なプログラムを効率良く記述できます。さらに柔軟性も高いのでAI研究やWebプログラミングなど幅広いシーンで活用できるのも特長です。特に最近では「AI研究といばPython」というほど欠かせないプログラミング言語になっています。

では、ExcelにPythonが統合されると何が変わるのか?主に次の2つのメリットがあると考えられます。

1. AIツールのフロントエンドとして活躍する

昨今のビジネスにAIは欠かせないものになっています。マイクロソフトでも「AIファースト」を打ち出しており、様々なツールにAIを統合している次第です。ちなみにOffice 2019ではExcelにAIが統合される予定です。

そのため、マイクロソフトがExcelをAIツールのフロントエンドとして位置づけたいのも当然の発送でしょう。実際にExcelでPythonが使えるようになれば、AI研究の敷居はもっと低くなるのではないかと考えられます。

2. Pythonをもっと気軽に使えるようになる

ビジネスパーソンの中には会社のセキュリティポリシーなどからPythonを使いたくても使えないという方も多いでしょう。もしもExcelにPythonが統合されれば、そうした悩みから解消されます。

ExcelがインストールされていればPythonの開発環境も整い、Excel上でPythonによるコードが欠けます。そうなればPythonはもっと気軽なプログラミング言語になり、より広範囲に普及していくと考えられます。

ちなみにExcelでPythonを使用することは現時点でもできます。はVisual StudioにはPython Tools for Visual Studioというツールがあり、Visual Studio CodeにはPython拡張用のアドイン「Python」が提供されているのです。そのため「Pandas」というPython用のライブラリからExcelを使用することもでき、Office 2019へのPython統合を待つ必要はありません。

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Office 2019を使用する際の注意点

まだ確定報ではありませんが、Office 2019にてExcelにPythonが統合されるのは濃厚です。そのためOffice 2019への期待が高まっているユーザーも多いでしょうが、一点注意が必要なのは「Windows 10しかサポートしていない」という点です。

今年2月に投稿されたマイクロソフトのブログエントリ4※では、Office 2019がサポートしているのは次の環境のみとしています。

  • サポート期間中の Windows 10 SAC リリース(バージョン1703以降)
  • 2017年秋リリース予定のWindows 10 Enterprise LTSC 2018
  • Windows Server の次期 LTSC リリース

これ以外の環境ではOffice 2019が使用できないことも注意しましょう。

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