Exchange Server 2019のポイント

 2018.10.09  Office365編集部

すでに多くの企業がクラウドベースのOffice 365のサービスに移行しています。どこからでも利用できる利便性や運用保守コストの削減、常に最新の機能を利用できるなど、そのメリットは数多くあります。

しかしながら、すべて企業や組織がクラウドサービスに移行できるわけではありません。従来通りオンプレミスでサーバーを構築し、ユーザーはLANでサーバーに接続してサービスを利用する。このような環境を維持しなければならない場合もあります。

そのような組織にとって、オンプレミス用のサーバー製品のリリースは待ち遠しいことでしょう。Exchange Serverのユーザー向けに、すでにExchange Server 2019のプレビュービルドが公開されています。今回は、Exchange Server 2019のポイントを公開されている範囲でまとめてみました。

※リリース前の情報ですので、リリース時には内容が変更になる場合がありますのでご了承ください。

Exchange Server 2019とは

Exchange Server 2019は、今年下半期にリリース予定のExchange Serverの次期バージョンで、Exchange Server 2016の後継となる製品です。主な改善機能は、セキュリティ、パフォーマンス、管理および管理機能の向上です。これらのポイントは、大規模も含むあらゆる規模の企業や組織にとって重要視されていると思います。また、これに加えて実際に利用するエンドユーザーのみなさんにとっての新しい機能が追加されますので、ご紹介してゆきましょう。

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Exchange Server 2019の新機能

それでは、これらのポイントの主な機能を説明してゆきましょう。

セキュリティ

まず、セキュリティ向上のためのインフラとして、Windows Server CoreにExchange Server 2019をインストールするためのサポートが含まれるようになりました。Windows Server CoreはWindows Server 2008から導入された機能で、インストール時にGUI関連のコンポーネントを省略し、必要最小限の機能で運用する機能です。 このため、リソースを節約できるだけでなく、ツールなどを介した侵入などを防ぐとこができ、より安定性とセキュリティを高めたプラットフォームとして利用可能です。Exchange Server 2019でServer Coreに対応することにより、Exchangeにとって最も安全なプラットフォームになります。また、対応するバージョンはWindows Server 2016 CoreまたはWindows Server 2016/2019にDesktop Experienceでインストールするオプションもありますが、Windows Server Core 2019上でExchangeを実行することがマイクロソフトとして推奨されているようです。

パフォーマンス

Exchange Serverの導入において、より大きなコアおよびメモリに対応します。Exchange Server 2016では、最大24のプロセッサコアと、192GBのRAMが最大でしたが、Exchange Server 2019では最大48のプロセッサコアと256 GBのRAMに対応し、より高いパフォーマンスを発揮します。

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また、検索のパフォーマンスも改善しています。Bingテクノロジを使用して検索を再設計し、より速く、より良い結果を提供します。その結果、データベースのフェイルオーバーが大幅に高速化され、管理も容易になりました。検索索引はデータベース内にあり、管理する個別のログファイルはありません。インデックスはデータベース内にあるので、通常のログ配布にはデータベースと検索データが1回のレプリケーションで行われ、インデックスはすべてのデータベース・コピーで常に最新に保たれるのです。

また、ストレージに関してもトピックがあります。Exchange OnlineがSSDの使用を開始したということは、すでにIgnite 2017で報告されていることです。Exchange Onlineにおいて安価なストレージでディスクの読み込み遅延は実際には改善されていませんが、ストレージ容量はますます大きくなっています。そこで、従来のディスクのデータの一部をSSDに保存し、その超高速デバイスを使用して主要な検索データを保存し、ログインを高速化し、メッセージ検索を高速化するというアプローチを取っています。

この階層型ストレージの読み取り/書き込み機能をExchange Server 2019に追加するとされていますが、まだプレビューのバージョンでは有効になっていません。

ユーザーエクスペリエンス

メールとともに、Exchangeの最も重要な機能の1つは予定表です。すべての大企業は大規模なカレンダーユーザーであり、多くの企業や組織はこの予定表を頼りにし、ユーザーの仕事が効率よく進むことをサポートしています。ここでは、転送禁止やOffice 365からオンプレミスのExchangeへのシンプルなカレンダー共有など、いくつかの新しい機能を追加しています。

また、管理者はユーザーのカレンダー上のイベントを管理し、委任権限をより簡単に割り当てることができるため、管理者は新しいカレンダー機能も利用できます。

また、注意すべき点もあります。それは、ユニファイドメッセージングの役割はExchange Server 2019で利用できないということです。サードパーティのPBXまたはSkype for Business ServerをExchange Serverに接続している場合は、Exchange Server 2019メールボックスではこれを行うことができません。Exchange Server 2019へのアップグレードを検討している場合は、Skype for Business Server 2019への移行とCloud Voicemailの使用、またはCloud Voicemail付きOffice 365への移行を検討する必要があります。

Exchange 2019でも変わらないこと

アーキテクチャ

サーバーの役割など、基本的なアーキテクチャは変わりません。そのため、既存のExchange Serverを構成している場合には、同じ要領で構成の設計をすることが可能です。

Outlookのサポートポリシー

また、利用するOutlookのサポートポリシーも変わりません。基本的には、Exchange ServerのバージョンのN-1以上のバージョンのOutlookがサポート対象となります。

そのため、Exchange Server 2019では、同時にクライアントもOutlook 2016またはOutlook 2019を利用することを検討する必要があります。

Exchange 2019の導入にもOffice 365を

以上のように、Exchange Server 2019は、オンプレミス用のExchange Server の次期バージョンとして、さらに進化をし、パフォーマンスの改善や新機能の提供が行われます。

しかしながら、同時にクライアント環境の整備やライセンスの調達なども検討しなければなりません。オンプレミス用のサーバーは、従来通りCAL(クライアントアクセスライセンス)が必要であり、このライセンスはバージョンごとに準備しなければならないからです。

一方、Office 365ではサブスクリプションであるため、ライセンスに関して個別のバージョンを意識する必要はありません。また、ユーザーサブスクリプションライセンス(USL)であれば、オンプレミスのサーバーの利用権も含まれています。つまり、いますぐすべてオンラインサービスに移行しなくても、オンプレミスのサーバーへのアクセスも可能であるため、段階的な移行も行いやすいライセンス体系となっています。

また、Exchangeを利用する際に必要となるOutlookも、Office 365のライセンスに含まれるため、Exchange Serverのバージョンアップに沿って最新のOutlookを利用できるのも大きなメリットでしょう。

コラボレーションの基盤はOffice 365で

このように、オンプレミスのExchange Server 2019をご検討されている方にとっても、Office 365はライセンス上大きなメリットを提供します。また、サーバーの機能に関しても、常にOffice 365のオンラインサービスが先行しており、その結果の一部をオンプレミス用のサーバー製品に盛り込んでいます。

バージョンアップに際して必要なサーバーハードウェアの設計や調達も不要で、クライアントも含めて常に最新の機能を手間をかけずに利用できるOffice 365は、多くの企業や組織にとってメリットがある利用方法です。

そして、Exchange Server 2019をご検討されている方は、バージョンアップのタイミングで合わせてOffice 365のオンラインサービスへの移行もご検討ください。これまでにない多くのメリットに気づいていただけると思います。

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Exchange Server 2019のポイント

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