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PowerPointとグーグルスライドの違い

グローバルスタンダードなプレゼン資料作成ソフトといえばマイクロソフトの“PowerPoint”です。Macユーザーなら“Keynote”に馴染みがある方が多いでしょうが、最近ではWindows向けOfficeとほぼ同等の機能を備えるにようになったことで、PowerPointを使用するMacユーザーも多いでしょう。

ちなみに今年後半には時期バージョンとなるOffice 2019がリリースされる予定で、Office for Mac 2019も同時リリースされます。

Office 2019で実装されている機能の数々はすでにOffice 365にて実装されているものが多いですが、ライセンス製品を好んで使用しているユーザーにとっては、多数の機能強化によって利便性が向上することでしょう。

PowerPoint以外にも様々なプレゼン資料作成ソフトが存在しますが、ここ最近人気を集めているのがグーグルが提供する“Googleスライド”でしょう。今回はPowerPointと、このGoogleスライドの違いについてご紹介します。

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PowerPointとGoogleスライドの共通点

まずはPowerPointとGoogleスライドで共通している点についてご紹介します。

インターフェース

インターフェースに関しては共通している部分が多いでしょう。資料を作成するためのスライドが中央にあり、上部に編集するためのリボンがあり、画面左部にはスライドを一覧で表示しています。この基本インターフェースに関してはPowerPointとGoogleスライドで大きな違いはありません。

基本機能

図形やグラフを作成したり、画像を挿入したりとプレゼン資料作成ソフトとしての基本機能に大きな違いはありません。

以上がPowerPointとGoogleスライドで共通している点です。

PowerPointとGoogleスライドの相違点

それではPowerPointとGoogleスライドの違いについてご紹介します。

フォント

Googleスライドで使用できるフォントは全部で19種類あります。そのうち日本語フォントはメイリオ、MS P明朝、MS Pゴシックの3種類のみです。一方PowerPointでは日本語フォントだけで数十種類用意されていますし、全体で言えばその何倍もあります。そのためGoogleスライドでは資料作成にあたって、フォントで表現を変えるという使用方法は難しくなっています。

文字サイズ

Googleスライドで使用できる最小文字サイズは6ですが、PowerPointでは6未満のサイズも使用できます。細かいプレゼン資料を作成する際は、6未満の文字サイズを重宝するシーンもありますのでGoogleスライドでは物足りなさを感じることがあるでしょう。

印刷表示

Googleスライドではプレゼンテーション形式で資料を表示したり、PDFに変換して印刷した資料に関してはレイアウトが崩れることが多々あります。フォントが意図しない種類に変換されてしまうこともあるでしょう。そうなると、Googleスライドで作成した資料を一度pptx形式に変換後、PowerPointで調整を行ってから印刷するという作業が必要になるため多少面倒が生じます。PowerPointの場合は印刷時にレイアウトが崩れることはないので、ちょっとした作業効率アップになるでしょう。

提供形態

PowerPointはご存知、マイクロソフトが提供するOfficeスイートに含まれる一つのアプリケーションです。これを利用するためにはOfficeライセンスを購入する必要があります。一方、Gogoleスライドはグーグルが提供するGoogleドライブというサービスに含まれるプレゼン資料作成ソフトです。Googleアカウントを作成すれば誰でも無料で使用できます

保存容量

PowerPointはパソコンにインストールして使用するクライアントアプリですので、保存容量は使用しているパソコンに依存します。オンラインストレージと連携したりディスクを追加することで、自由に保存容量を増加できるため容量を気にすることは少ないでしょう。一方でGoogleスライドの保存容量は無料の場合15GBまでと決まっています。ただし、GoogleスライドだけでなくGoogleアカウントが提供するサービス全体で15GBを共有するので、保存容量に注意が必要です。容量を増やす場合100GBなら月額250円、1TBなら月額1,300円がかかります。

他ソフトとの連携

PowerPointでプレゼン資料を作成するにあたってExcelで作成した表やグラフや、Wordで作成したレイアウトをそのまま移行するといった使い方をしている方は多いでしょう。これに対してGoogleスライドでは、Googleスプレッドシート(Excel相当)とGoogleドキュメント(Word相当)との連携が弱く、作成した表やグラフなどをGoogleスライドにコピーするとレイアウトが崩れて微調整が必要になります。この点にストレスを感じるユーザーも多いかもしれません。

アスペクト比

Googleスライドのアスペクト比は標準で16:9とワイドめです。A4などの印刷用紙との比率が合わないため、印刷を想定したプレゼン資料作成だと毎回4:3の標準レイアウトに変更し直す必要があるため面倒が生じます。

処理速度

Googleスライドはグーグルのサーバー上で稼働しているアプリケーションです。ユーザーはそれをブラウザ経由で利用するため、クライアントアプリとしてパソコンにインストールするPowerPointに比べて処理速度は低下してしまいます。特にインターネット回線の調子が悪いと、Googleスライドではまったく作業が進まないということもあります。

安定性

作成したファイルが破損しないか?という安定性について考えると、Googleスライドの場合はパソコンではなくグーグルのサーバー上にファイルが保存されるので、安定性に優れています。パソコンが故障してもファイルが破損するということはありません。一方PowerPointは基本的にパソコンにファイルを保存するため、パソコンが故障するとファイルまで破損する可能性があります。安定性を確保するには追加ディスクやオンラインストレージにデータバックアップを取ったり、そもそもの保存先をオンラインストレージに変更するなどの対応が必要です。

ナレッジ

PowerPointに関する指南書はこれでもかというほど存在します。基本的な操作方法から訴求力の強いプレゼン資料作成の方法まで書店に行けば目的の指南書が必ず見つかるでしょう。それに対してGoogleスライドの指南書は非常に少ないでしょう。最近ではノウハウを掲載しているWebサイトも増えてきましたが、PowerPointのそれに比べると圧倒的に少なくなっています

コラボレーションツール

Officeライセンスをクラウドサービスとして提供しているOffice 365を契約すると、PowerPointを含むOfficeアプリケーションを利用できるだけでなく、様々なコラボレーションツールも使用できます。たとえばOffice 365 Business PremiumというプランにはOfficeライセンスとExchange OnlineSharePoint Onlineなどのコラボレーションが内包され、月額1,360円で利用できます。保存容量に関しては1TB使用できるので、Googleドライブの1TBプランと比較するとほぼ同額の料金でかなり多数のサービスを利用できるのが特長です。

ビジネスならやはりPowerPointが圧勝

ビジネスでのグローバルスタンダードは昔も今もPowerPointです。そのため、Googleスライドでプレゼン資料を作成しても、結局はpptxに変換してPowerPointで調整するという作業が必要です。それならば最初からPowerPointを使用した方が手間は少ないですし、視覚的に優れたプレゼン資料を作成することができます。

レイアウトが崩れやすいという点を考慮すると、セミナーや商談でGoogleスライドを使用するのはリスクが高いでしょう。PowerPointを使用すればレイアウトの崩れはありませんし、安定したプレゼンを行えます。

ただし、無料で使用できるという点から簡単な資料を作成するのにGoogleドライブを使用したり、プライベートで使用する分には問題ないでしょう。

PowerPointを導入する際は、Office 365も検討しコラボレーションツールを含めて複数の視点から検討することをおすすめします。 

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