KPIとOKR・MBOの違いとは?一目でわかる比較表も

 2022.01.31  Microsoft 365チャネル編集部

ビジネスを成功に導くために大事な目標設定ですが、達成までのプロセスを具体化するのも必要で、正確に把握するための指標として用いられるのが「KPI」です。
目標設定においてよく混同されるKGIやMBO、OKRなどと方法が年々多様化しています。
そこでこの記事では、KPIの基本や設定するメリット、気になるOKR・MBOとの違いも余すことなく解説していきます。

KPIとOKR・MBOの違いとは?一目でわかる比較表も

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KPIとは

KPIとは、「Key Performance Indicator」の略で、日本語では「重要業績評価指標」という意味です。
簡単に説明すると、組織の目標を達成に至るまでのプロセスが、適切に実施されているかを定量化し、評価するものを指します。
例えば、最終目標のことをKGI(重要目標達成指標)と呼びますが、これを「ECサイトの売上を3,000万円以上にする」と設定したとしましょう。
目標を高く設定するのは素晴らしいことですし、社内のモチベーションアップにつながるかもしれません。
しかし、これでは目標が漠然としすぎていてイメージしづらいですし、改善点を見出すのも難しくなってしまいます。
ここがより明確になるよう、「3ヶ月以内にPV数を○○%、UUを○○%増やす」といった、具体的に数値化したプロセスを設定することをKPIといいます。
つまり、KPIは最終目標を達成するための「中間目標」と解釈すると、わかりやすいのではないでしょうか。
実際企業の営業部門では、KPIを「訪問件数」や「成約件数」、マーケティング部門では「リピート率」や「顧客満足度」、製造業では「設備稼働率」「標準工数差」などと設定することが多いです。

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OKR・MBOとの違い

KPIと似た用語はいくつかありますが、前途で少しだけ触れたKGIの他にも、「OKR」「MBO」などがあります。
ここからは、KPI・OKR・MBOそれぞれの違いに触れつつ、最後にはわかりやすく比較表を作成しましたので、ご確認ください。

OKRとの違い

近年、急速に認知されるようになった「OKR:Objectives and Key Results」ですが、日本語では「Objectives:達成目標」と、達成のための「Key Results:主要な成果」という意味。
このフレームワークは、世界最大の半導体メーカーであるInter社で誕生したもので、その後シリコンバレーの中心にいるFacebookやGoogle、国内ではメルカリが採用したことで、一気に知名度が拡大されました。
OKRの特徴は、目標をオープンかつシンプルに、企業・個人が向かうべき方向性を明確にすること。
定量的な目標を定める点ではKPI、OKRともに同じですが、KPIは部署やプロジェクトごとに独立して設定するのに対し、OKRは組織全体で目標を設定します。
また、KPIはプロセスの進行度を図るものですが、OKRは組織の目標管理やモチベーションの維持に適しているなど、両者はさまざまな点で違いがあります。

MBOとの違い

もう一つ、KPIとよく混同されるMBO(Management by Objectives)ですが、日本語では「目標による管理」という意味。
アメリカの経営学者であり、日本でも小説のもしドラ(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら)で話題になった、ピーター・ドラッカー氏が提唱した組織マネジメントの手法です。
MBOの大きな特徴といえるのが、個人目標を従業員本人が設定する、個人もしくはチームごとにフィットした目標を設定できる点の2つ。
従業員の自主的な行動によって、組織の成長・業績を向上させるのが主な狙いです。
日本では年代に導入されましたが、現在はマネジメント手法というより、人事評価の手法として多くの企業がMBOを採用しています。

KPI、OKR、MBOの比較表

  KPI OKR MBO
目的 プロジェクトの目標達成 生産性の向上 コミュニケーションの促進 人材管理の強化
サイクル期間 プロジェクトごとに変動 4半期に1 半期〜1年に1
レビュー頻度 プロジェクトごとに変動 毎週 半期〜1年に1
計測方法 定量的 定量的・定性的 定量的・定性的
測定水準 SMARTの法則に基づく SMARTの法則に基づく 組織によって変わる
共有範囲 部門・部署内 組織全体 上司と本人
目標達成度 100% 60〜70% 100%
  • 目的
    KPIの目的は、プロジェクトの目標を達成すること。
    コミュニケーションの活性化にも貢献するOKRの最終目的は、組織の生産性を向上させることで、MBOは上記でも解説した通り、人事評価の手法としての意味合いが強いです。
  • サイクル期間
    プロジェクトの目標達成が目的のKPIに明確なサイクル期間はなく、達成度合いでスケジュールを設定することが多いです。
    半期〜1年に1回のサイクルで運用するMBOに対し、OKRより短い4半期に1回の割合で行います。
  • レビュー頻度
    KPIとOKRのレビュー頻度は高く、特にKPIの場合は毎日行われるケースも。
    一方でMBOの場合、中間レビューや中間面談といわれることが一般的です。
  • 計測方法
    OKRとMBOともにリストでは同じですが、定性や定量に明確なルールはなく、企業によって異なるMBOに対し、OKRは、まず定性的な目標を1つ掲げ、それをもとに定量的な指標を複数作成します。
    一方KPIは、プロセスこそOKRと似ていますが、定量的な目標に絞って立てるのが大きな違いです。
  • 測定水準
    KPIとOKRがSMARTの法則を基準設定することが多いのに対し、MBOの測定基準は組織によって異なります。
    ちなみにSMARTとは、「Specific(具体的)」「Measurable(計測可能)」「Achievable(達成可能)」「Related(関連性)」「Time-bound(明確な期限)」の頭文字を取ったものです。
  • 共有範囲
    プロジェクトレベルの目標であるKPIは、当然プロジェクト内のメンバーで共有するのが一般的。
    OKRは組織全体、MBOは個人レベルと正反対の共有範囲となります。
  • 目標達成度
    KPIとMBOでは、100%を基準に目標達成を目指します。
    一方で、挑戦的な目標達成を目指すOKRの目的は、メンバーのパフォーマンス向上ですので、60〜70%でもOKとされています。

KPIを設定するメリット

ここまでKPI・OKR・MBOの違いについて解説してきましたが、最後にKPIを設定するメリットをご紹介します。

  • 目標の見える化・可視化
    KPIを設定する最大のメリットといえるのが、目標の「見える化」「可視化」です。
    KGIではイメージしにくい目標も、KPIによって達成すべき目標が明確になることで、やるべきことも明確になり、従業員の業務スピード向上が見込めます。
  • 組織全体の士気向上
    適切なKPIを設定して目指す方向性を共有できれば、グループ全体のモチベーション向上にもつながります。
    また、プロセスにおいて発生した課題もチームで共有することができるので、問題の早期解決だけでなく、課題に立ち向かい、結束力を高める相乗効果も期待できます。
  • 効率の良いサイクル経営
    KPIを設定することで、問題点の洗い出し→改善のPDCAサイクルを高速化が実現できます。
    反対にKPIを設定しておかないと、目標達成が出来ない場合、改善点や行動を修正するタイミングを失ってしまう恐れもあります。

まとめ

今回は、KPIの基礎知識やメリットについて解説してきました。
KGIは単純に中間目標を定めるだけでなく、プロジェクトチーム全員が把握できるよう、より明確に設定するのが好ましいでしょう。
Microsoft Power BIでは、シンプルかつセキュアなKPIダッシュボードを作成できますので、こちらもぜひご検討ください。

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