Windows 365 Businessとは?サービス内容や導入メリットを紹介

 2022.03.29  Microsoft 365チャネル編集部

IT業界では、クラウド上での仮想環境の活用が進んでおり、さまざまな状況で利用されています。しかし多くの企業では、いまだ馴染みの薄いシステムと言えます。

Windows 365は、小規模な企業でも扱いやすいサービスです。本記事では、Windows 365の概要や、Azure Virtual Desktopとの比較、導入するメリットについて解説します。

Windows 365 Businessとは?サービス内容や導入メリットを紹介

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クラウド上でWindowsを動かすWindows 365 クラウド PCとは

Windows 365 クラウド PCは、インターネット経由でWindowsの機能を利用できるサービスです。ブラウザから接続するだけでクラウド上の仮想デスクトップ(VDI)として構築された「Cloud PC(クラウドPC)」を動作でき、これに搭載されたWindowsをリモートデスクトップ方式で利用できます。

インターネットさえ接続されていればどのような端末からでもアクセスでき、macOSなどWindows以外のOSを搭載したPCのほか、iPad、iPhone、Androidといったタブレットやモバイル端末からでも使用可能です。

従来のAzure Virtual Desktopとはどこが違う?

Windows 365と同様に、インターネット経由で仮想マシンを動かすサービスとしてAzure Virtual Desktop(以下、Azure)も提供されています。
Azureは、導入する企業ごとに自社のITに精通した人材が管理者としてシステムを運用し、一元管理する前提で動作するサービスです。そのため、管理に十分なリソースを割ける規模の大きな企業では、自社で高い統制力を発揮でき、柔軟な構築が可能なAzureを活かせるでしょう。
一方のWindows 365は、すでに構築済みの仮想マシンに接続するため、基本的な機能を使用する範囲では運用がシンプルであり、管理のリソースが最小限で済みます。

また、Azureは仮想マシンと接続のためのAzure Bastionに加えて、ストレージ、ネットワーク転送料、Azure AD Domain Service、Azure VPNなど、さまざまな機能に料金が細かく設定されていて、定額の料金プランがないため複雑なコスト計算が必要です。
Windows 365では決められたプランごとに月額の料金体系が用意されていて、契約するユーザーの人数で料金が決定します。
運用・コストの両面で、Windows 365はシンプルであり、Azureは柔軟性が高いという違いがあると言えます。

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組織の規模に応じた2つのエディションが用意されている

Windows 365には、「Business」「Enterprise」の2つのエディションが用意されており、それぞれに「Basic」「Standard」「Premium」の3つのプランが選択できます。
ここではこの2つのエディションの違いについて解説していきます。

Windows 365 Business クラウド PC

Windows 365 Businessは、中小企業でクラウドPCを利用するのに適したエディションです。基本的なサポート範囲としては、「最大利用ユーザー数が300人」「送信データ容量が固定」となっています。
また、基本的な利用料は、以下のようになっています。

  • Basic(2vCPU、4GB RAM、128GBストレージ):4,760円(ユーザー/月)
  • Standard(2vCPU、8GB RAM、128GBストレージ):6,120円(ユーザー/月)
  • Premium(4vCPU、16GB RAM、128GBストレージ):9,510円(ユーザー/月)

「CPU」「RAM」「ストレージ容量」の3つの構成は変更が可能で、スペックが高いほど料金も高くなる傾向です。また、プランごとに利用可能なサービスは、以下の通りです。

  • Basic:Microsoft Teamsのチャットと音声通話機能のみ
  • Standard:Microsoft Teamsのすべての標準機能
  • Premium:Microsoft Visual Studio、Power BI、Dynamics 365

Windows 365 Enterprise クラウド PC

Windows 365 Enterpriseエディションは、より規模の大きな環境での利用を想定したサービスです。利用ユーザー数に制限がなく、Microsoft Endpoint Managerによる管理ができます。
通信データ容量に制限はなく、代わりに従量課金制が取られ、送信するデータ容量によって料金が発生します。

BusinessとEnterpriseの違い

それぞれのエディションの違いは、以下の3点となります。

  • 利用ユーザー数の制限
  • 通信データの料金制度
  • Microsoft Endpoint Managerの利用

Businessがユーザー数を300人で制限しているのに対し、Enterpriseは利用人数に制限がありません。同じくEnterpriseには通信データの制限がなく、従量課金となっているため、規模の大きな利用では相応の費用がかかる反面、制限内に収まるのであればBusinessのほうが安価に利用できます。
またEnterpriseではMicrosoft Endpoint Managerにより管理者がクラウドPCを一元管理できるため、利用者数が多い状況では適切な運用に役立つでしょう。

Windows 365 クラウド PCを導入するメリット

Windows 365を活用することで、主に以下の3つのメリットが得られます。

ユーザー一人ひとりに合わせたクラウドPCがすぐに用意できる

クラウドPCを利用するメリットは、環境構築の効率化が挙げられます。ローカルでPCを扱うためには、従業員一人ひとりに合わせた環境構築が必要です。従業員の追加や機器の入れ替えの度に毎回セットアップが必要なため、たとえ少数でも無視できない作業コストとなります。

特に開発環境の構築では、さまざまなソフトウェアやセキュリティ設定のセットアップが必要です。そこで、クラウド化したシステムでPCの設定を一括で管理することで、ユーザーすべてが同じ条件でPCを扱えるようにできるようになります。これにより管理のリソースを削減し、従業員が迅速に業務に移れるようになることで、業務効率の改善や故障における機器入れ替えなどでかかる時間的な損失を抑えることができます。

また、Windows 365のVDIには高度なセキュリティが構築されているため、通信による情報漏えいのリスク対策にもなります。

Officeアプリが利用できる

Windows 365クラウドPCは、Officeアプリケーションが利用できるというメリットがあります。Excel、Word、Share Point、Outlook、Teamsなど、どれも業務利用に欠かせないアプリケーションです。これをクラウドPC上で扱えるため、Officeアプリケーションと仮想マシンを一括で管理できます。
VDI上で動作するため、Windows 10以降のOSを搭載した端末であれば、ブラウザでこれらのアプリを利用可能です。

リモートワークに適している

リモートワークを行う際には、作業環境の構築やセキュリティの確保が必要です。そのため、持ち出し用のPCを整備したり、従業員の個人PCにソフトウェアを導入したりする必要があるなど、リモート環境の構築には高いコストがかかります。


そこでWindows 365を利用すれば、容易かつ安価にリモートワークの導入ができます。
VDIはクラウド上にデスクトップ環境が構築されているシステムであり、個人のPCでも対応したブラウザを導入するといった簡単な手順のみでVDIに用意された機能を利用できるようになります。


また、ローカル上にデータを保存すると、ウイルス感染による情報漏えいや、故障によるデータ消失のリスクがあります。クラウドPCは端末自体にデータを保存せず、クラウド上に各種機能とともにデータを保管するため、こうしたセキュリティ的な問題への対策にもなるのです。

まとめ

Windows 365は、クラウド上でWindowsを利用できるサービスです。シンプルな運用で従業員のPCを一元管理できるほか、セキュリティの向上にも役立ちます。
さらにOffice製品が活用できるのもメリットです。クラウド上でOSや作業環境を構築するなら、Windows 365を積極的に活用しましょう。

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